社労士事務所経営の3つの秘訣|ドリームサポート社会保険労務士法人様の事例から学ぶ

社労士事務所経営の3つの秘訣|ドリームサポート社会保険労務士法人様の事例から学ぶ

皆さま、いつもありがとうございます。
船井総合研究所の田ノ岡です。

変化が激しい時代において、社労士事務所はどのように経営すべきなのかとお悩みの方は多いのではないでしょうか。このお悩みを解決し、方針をクリアにするためにも「先進事務所」から学べることは多いのではという考えのもと、今回は先進事務所であるドリームサポート社会保険労務士法人の安中先生の事例をご紹介します。

①5カ年計画と事業承継を考慮した長期計画を立て、社員に共有していること

成長している事務所の特徴のひとつに「経営計画を立てていること」があります。
安中先生も例外ではございません。

しかし、素晴らしいのは、5カ年計画だけではなく、2041年までの長期計画まで策定していることです。その長期計画には、社内制度や社員の給与水準だけではなく、後継者育成や承継のタイミングまで反映しています。

安中先生は、「成り行きで経営すると、成り行きの結果になる」と仰っていました。
全てが描いた通りにならないかもしれませんが、実現したい未来がある場合、経営計画を立て、成り行き経営から脱するというのが成長のポイントとなります。

また、経営計画における売上計画においては、120%以内に受注をコントロールすることを大切にされているとのことでした。時には新規の契約を半年待ってもらうこともあるそうですが、既存顧客への価値提供を重視し、永続的に発展していくという観点で堅実な成長を優先させております。

その他、「社員の給与水準から逆算し、数字を固めている」「5カ年経営計画や長期計画は社内に共有している」ということも本取り組みの重要な要素です。

②企業理念から一貫した商品開発および「商品による紹介」を戦略的に獲得する

安中先生は、「企業理念→経営方針→事業方針→商品開発」に一貫性を持たせています。
具体的には、「よい会社をもっとよくする」という経営方針を掲げ、良い会社は、「理念浸透」、「公正な評価、適正処遇」、「法令順守」ができていると定義し、商品開発に繋げています。企業理念や経営方針から商品開発に繋げることで、「何のためにこの商品を提供しているのか」という大切な部分が社員や顧客に伝わりやすくなります。

また、「商品による紹介を獲得する」と仰っていました。
代表の名前や事務所名で紹介を獲得するのではなく、商品名で紹介をもらうとのことです。安中先生ほどではなくとも、戦略的に紹介を獲得できている経営者は、類似の取り組みをしています。

安中先生は、紹介者が紹介しやすくなるように料金表を作成し、顧客等にご案内しているだけではなく、無料相談会の企画、経営者イベントの開催等の「横のつながりを作る場」を作っています。
無形サービスはサービス内容が代表の頭の中にしかないことも多く、サービス内容や費用がわかる料金表を作成することは大切です。安中先生は、作成した料金表を周知する取り組みまでやり切られている点が素晴らしいです。

顧問契約は、「顧問契約」とだけしている方も業界には多いですが、安中先生はターゲットによって顧問契約を分けています。「HRブレイン契約」という顧問契約は対経営者向けで、「ディスカッションパートナー契約」という契約は人事労務担当者向けです。
ターゲットによりニーズが異なるため、提供するサービスも異なるというのは理に適っていますし、だからこそ顧客にも分かりやすいのだと思います。

現在は、「労務課題を解決したい」という方には「労務課題解決サポート」を提供するようにお困りごと別にサービスを組み直しているとのことです。

③離職率50%から0%を実現!採用時期の固定化とフロントスーパーバイザー制の導入

補填的採用をするのか、戦略的採用をするのかという話はよくありますが、成長している事務所は規模問わず、戦略的採用を選択しています。「忙しいから採用する」という方針ではないそうです。

安中先生は、
・必ず2名以上の採用をする
・人材育成は1年以上かかるので1人のために教育するのではなく、複数名に教育する
・4月からの1ヶ月は研修メインで、5月から部署配属とする
・教育をすることで上が育つ
と仰っていました。
前述した経営計画があるからこそ戦略的採用をできる訳ですが、安中先生の素晴らしい取り組みは採用だけではなく、組織作りにもあります。

顧客のフロントは若手が担当し、その後ろにスーパーバイザーがいる「フロントスーパーバイザー制」を導入しているそうです。若手の教育に繋がる仕組みですが、この仕組みと顧客の満足度やサービス品質を両立させるためにも、「若手が担当すること」「スーパーバイザーがおり、チーム対応をしていること」を顧客に伝え、同意を得ています。

その他にも、期首面談、1on1面談、中間面談、キャリア面談、期末面談、フィードバック面談の実施、文化情勢のためのカルチャーデイ導入等、コミュニケーションに投資しています。これらの取り組みが功を成し、離職率が最大50%以上の頃もあったそうですが、0%まで改善されております。

④「発見型経営」のススメと社労士事務所経営研究会へのご招待

さて、今回は「先進事務所」の事例紹介として、ドリームサポート社会保険労務士法人様の事例をご紹介いたしました。今回の内容は、2022年5月21日の「社労士事務所経営研究会」の講座からポイントを抜粋しています。0から1を作る発明型経営よりも、ロールモデルとなる先進事務所の取り組みを参考にする「発見型経営」の方が成功確率が高く、課題解決までのスピードが早いことが多いです。

ドリームサポート社会保険労務士法人様のような先進事務所の取り組みをもっと知りたい方、先進事務所と直接お話してみたいという方は、「社労士事務所経営研究会」の「お試し参加」をお勧めいたします。お試し参加は、1社1回のみになりますが、経営課題を解決するためのひとつの機会としてご利用ください。お試し参加ができる直近の会の内容を後述いたしますので、ご興味のある方はお気軽にお申し付けください。

⑤成功事例をもっと知りたい方にオススメ!「社労士事務所経営研究会」

【開催概要】社労士事務所経営研究会7月例会

◆日程:7月30日(土)9:45~17:00
◆場所:株式会社船井総合研究所 東京オフィス or オンラインのハイブリッド開催
◆テーマ:DX
◆講座内容
├【第1講座】社会保険労務士法人ロイヤル総合研究所 代表/森崎和敏氏による講座
├【第2講座】情報交換会
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◆料金:初回お試し参加無料

【社労士事務所経営研究会について】

社労士事務所経営研究会は、北海道から沖縄まで200以上の社会保険労務士事務所様、社会保険労務士法人様にご所属いただいている経営研究会です。

95%の先生が業績アップを実感されている研究会で、研究会で取り扱うテーマは、
・お客様に最近選ばれている商品・サービス
・集客できている施策
・顧問先の保全活動
・所内の採用活動の成功事例
・所内の人事評価制度
等々多岐に渡り、ご参加いただいている事務所様、法人様の規模は数名規模から100名規模まで幅広いです。

事務所規模に寄らず、他事務所の成功事例やしくじり事例などを学び、事務所の経営課題解決に繋げていただくことができる会となります。
※当研究会は社労士事務所・社労士法人向けに開催されているものです。他業界、他士業の方は、お申し込みを頂戴してもご参加をお断りする場合がございますので、ご了承ください。

経営研究会の詳細・申込はこちらから

【執筆者:田ノ岡大貴】

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