社労士事務所経営者の皆様へ!2025年を勝ち抜くための生成AI活用最前線

船井総合研究所のコンサルタント、能登谷京祐です。いつもお世話になっております。
はじめに – 変革期を迎える社労士業界とAI活用は必須です
近年、テクノロジーの進化は非常に早く、その波は士業の世界にも押し寄せています。
特に、生成AIの登場は、私たちの働き方、お客様との関わり方、そして事務所の経営そのものを大きく変える可能性を秘めています。
本日は、2025年3月に発行された最新レポート「2025年最新版生成AI活用実践レポート~給与計算・就業規則・法改正チェック・助成金申請・障害年金~」に基づき、
•社労士事務所における生成AIの現在の活用状況
•今後の展望
•経営者の皆様がこの波にどのように乗るべきか
について、経営コンサルタントの視点から深く解説いたします。
業界におけるAI活用の解説 – 今の状況と具体的な活用事例
約半数の事務所でAIの活用が進んでいます
レポートの冒頭のアンケート結果によると、社労士業界ではすでに約半数の事務所がAIを「利用している」または「検討中」です。
これは、AIがもはや無視できない大きな流れであることを示しています。
事務所の規模別に見ても、売上規模が1億円以上の事務所で53.3%、5,000万円~1億円の事務所で56.4%、~5,000万円の事務所で48.8%がAIの活用を検討または実施しており、規模に関わらずAIへの関心が高いことがわかります。
社労士の仕事における生成AIの活用事例
レポートでは、社労士の様々な業務における生成AIの具体的な活用事例が紹介されています。
これらの事例を知ることは、「AIで何ができるのか」を理解するための最初の重要なステップです。
1.給与計算業務
勤怠データの自動取り込み(AI-OCR):紙のタイムカードなどをAIが読み取り、データ化します。
計算結果の法令チェック、エラーチェック:計算ミスや法令違反がないかを自動で確認します。
これにより、業務の負担を減らし、お客様の満足度と計算の正確性を向上させることが期待できます。
例えば、これまで手作業で行っていた煩雑な業務から解放され、より付加価値の高い業務に集中できるようになります。
お客様ごとに異なる処理方法にもAIが対応できる可能性があり、業務の標準化と効率化に大きく貢献するでしょう。
2.就業規則の作成・法改正対応
就業規則の読み込みと法改正時の修正点自動特定:AIが就業規則の内容を理解し、法改正があった際に修正が必要な箇所を自動的に見つけ出し、修正案を提示します。
これにより、常に最新の就業規則を効率的に作成・維持することが可能になります。
3.障害年金業務
医師への提供書類や病歴・就労状況等申立書の自動作成
過去の申請書類や事例の分析
これにより、お客様の満足度と業務効率を向上させることが期待できます。
特に注目すべきは、面談内容の録音を自動で文字起こしし、そのデータを専用のAIアシスタント(GPTs)に入力することで、書類作成の骨子が自動的に完成するという事例です。
これにより、これまで時間がかかっていた書類作成時間を大幅に短縮できる可能性があります。
さらに、GPTsを活用することで、経験の浅い方でもベテランと同レベルの書類作成が可能になるとされており、人材育成の面でも大きなメリットが期待できます。
4.その他の業務領域 上記以外にも、以下のような幅広い業務で生成AIの活用が期待されています。
顧客対応:基本的な問い合わせへのチャットボット導入、問い合わせ履歴のAI分析による最適な対応策提案、電話受付のAI化
業務プロセス管理:タスクの緊急度・重要度判定とスケジュール自動提案、進捗状況のリアルタイム監視とアラート送信
労務相談対応:過去の相談事例をAIが学習し、迅速な対応策を提示、従業員の勤怠データを自動分析し改善提案
助成金申請代行:就業規則の自動チェック、必要な規定の確認、申請書類の作成
5.これらの活用により、業務負荷の軽減、お客様の満足度向上、業務の正確性向上など、多くの効果が期待できます。
生成AIからAIエージェントへ – より賢く、より自律的に
レポートでは、今後のAIのトレンドとして、従来の生成AI(ChatGPTなど)からAIエージェントへの進化が示唆されています。
生成AIはユーザーの指示に基づいてコンテンツを生成しますが、AIエージェントは、タスクの計画、実行、調整を自律的に行い、複数のツールやデータを連携して活用することができます。
この進化は、社労士事務所の業務プロセスをさらに効率化し、より複雑な課題への対応を可能にする大きな可能性を秘めています。
今後のAI活用の予測 – 2025年に起こりうる変革
レポートでは、AIの進化が社労士業界に与える影響として、2025年度中に起こりうるいくつかの事象が予測されています。
・『士業事務所×システム会社』からのAIサービスリリース: 社労士の実務に特化した、生産性向上・業務改善に役立つAIサービスが登場する可能性があります。
・超低価格なAI顧問・AI手続き代行サービスのリリース: AIを活用することで、これまで考えられなかったような低価格で顧問サービスや手続き代行サービスが提供されるかもしれません。
・AIによる新入社員教育の一部分の担い手: 事務所内の知識やノウハウを学習したAIが、新入社員教育の一部を担うことで、教育コストの削減や教育の質の均一化が期待されます。
・AI組み込み型業務処理フローによる高生産性事務所の出現: 特定の分野でAIを組み込んだ革新的な業務処理フローを構築し、業界平均の3倍もの生産性を誇る社労士事務所が現れる可能性も指摘されています。
これらの予測は、AIが単なる業務効率化ツールではなく、業界の競争環境そのものを大きく変える可能性を示唆しています。
「AIに仕事を奪われる」のではなく、「AIを活用する社労士事務所」に仕事が移っていくという危機感を持つ必要があるでしょう。
レポートダウンロードのお勧め – AI活用に向けた具体的な第一歩
本コラムでは、「2025年最新版生成AI活用実践レポート」に基づき、社労士業界における生成AIの活用状況と今後の展望について解説してきましたが、レポートにはさらに詳細な情報や、社労士事務所が生成AIを活用する上での注意点(誤った情報生成のリスクとその対策、著作権の問題、情報漏洩対策など)、そして船井総研がお手伝いできる具体的なサポート内容(GPT導入サポート、ナレッジマネジメント、生産性向上、業績向上に関するプロジェクトなど)が詳しくまとめられています。
特に、誤った情報が生成される危険性(ハルシネーション)や、それを防ぐための正確な指示(プロンプト)の入力と人間による確認(ファクトチェック)の重要性、そして情報漏洩対策は、AIを安全かつ効果的に活用するために絶対に知っておくべきことです。
レポートでは、これらの注意点についても具体的な事例を交えながら解説しています。
また、船井総研では、
・AIを実務に活用して生産性を向上させたい方
・初めて生成AIに触れる方や事務所全体でスキルアップしたい方
・AIをマーケティングに活用して業績を向上させたい方
・自身の分身となるAIや事務所の知識を集約させたAIを作りたい方
に向けて、様々なサポートを提供しています。
士業事務所向けの実務プロンプトの提供、GPTの使い方研修、常時接続サポート、事務所の特性に合わせたGPT開発など、貴事務所のAI活用を全面的にバックアップする体制が整っています。
特に、労務業務・障害年金業務に特化したAI導入サポートプランもご用意しており、「実務のハードルが高い」と感じている方にも安心してAI導入を進めていただけるでしょう。
2025年は、AIの本格的な活用によって社労士業界の勢力図が大きく変わる可能性のある重要な年です。
この変革期を乗り切り、更なる発展を遂げるために、ぜひ本レポートをご一読いただき、AI活用の第一歩を踏み出してみませんか?
レポートの詳細やダウンロードについては、下記のURLよりご確認ください。
【社労士業界向け】2025年最新版生成AI活用実践レポート
https://www.funaisoken.co.jp/dl-contents/industry-ai2-labor_S061
また、ご希望の方には無料経営相談も承っております。
貴事務所の現状や課題に合わせて、AI活用の具体的な方法や導入戦略について、弊社の専門コンサルタントが個別にご相談を受け付けていますので、お気軽にお申込みください。
本日は最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

